バラバラバラッド

BALLAD 名もなき恋のうた を見てきました。計画通り。
さて、思ったことを書こうかな。ストーリーとは関係ないことだけど。ちょっと長文になるかも?映画を見たこと前提で書いてるので注意。


ご存知の通りかどうかは知りませんが、この映画は「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」が実写映画化されたものです。
それで見て思ったことなんですけど、やはりアニメならではの表現ってあるんだなーということです。
具体的に思いついたのは、よく漫画アニメで登場する「体がでかくてパワーのある豪傑キャラ」。この映画で言うと途中で仲間になった野盗の体がでかい方です。戦国大合戦では巨大な棍棒を振り回して戦ってた彼ですが、バラッドでは普通の(ちょっと長い?)刀を持っていました。さて、なぜ彼の武器は変更されたのでしょうか。
僕の考え、あくまで推測ですけど、これは「体がでかいパワーキャラ」というのががアニメ的表現だからじゃないでしょうか。
戦国大合戦では、彼が棍棒を振り下ろすと画面が揺れ、他のキャラ達がよろめきます。この描写で、彼がものすごいパワーを持っているということをとてもわかりやすく表現しています。ですが、実写映画でこれをやってしまうとなんとなく違和感が生じてしまいます。棍棒を振り下ろすと地面が揺れる。アニメと同じことをやってるだけなのに違和感が起きるとはこれいかに。それはやはり「棍棒を振り下ろすと地面が揺れる」という事が現実的ではないからじゃないかと思います。
常識的に考えて、叩いただけで地面が揺れる、というのはありえないことです。振動くらいなら感じるかもしれませんが。映画は現実の人間が演じているので、非現実的な事、アニメと同じことをすると違和感を感じてしまうのです。SF映画ではよく主人公が常識的には考えられないような動きをしたりしますが、自分はこういうシーンを見るとかっこいい、と思うよりも先に違和感を感じてしまいます。FF7アドベントチルドレンを見たときのあの違和感…。なんで持ち上げただけであんなに高くジャンプできるんだ…。(あれはアニメだけど)実写ドラゴンボールでも戦闘シーンは違和感バリバリでしたよ。少なくとも自分は。
そんなところから自分は、実写映画でも可能だけどアニメじゃないと違和感がある表現があるんじゃないかなーと思うんです。バラッドの製作者もそういうところを思って再現すると違和感が生じるような非現実的部分を削ったのでしょう。巨大な棍棒を片手で振り回したり、サラリーマンが兵士と普通に戦ったり、幼稚園児が戦国武将を頭突きで倒したり。
つまり何が言いたいのかというと、実写映画は無理にアニメの真似しなくていいんだよー。実写映画は実写映画のいいところがあるんだから無理に同じにしなくていいんだよーと。大体そんな感じです。そういう点ではバラッドは個人的にとてもいい映画だったと思います。実写映画化は大抵失敗するけど、今回は成功だったんじゃないかな。完全に原作通りにすると違和感がある。それならその違和感ができる部分は無理に再現せずカットしちゃってもいいんじゃない?その方が完成度が良くなる時もある。例外もあるだろうけど。


以上、慣れない長文でした。何を言ってるかよくわかんないって?頑張って察してください。あー疲れた。慣れない事はするもんじゃないね。



※よくわかんなかった人へ
今回は「クレヨンしんちゃん」という題材が限りなく現実に近い内容だから成功したのであって、ドラゴンボールみたいな人が数10メートルジャンプしたり空を飛んだり手からビームを出したりする漫画は実写化すると失敗するからやめたほうがいいよ!ってことです。
さっきと言ってることが少し違う気がするけど、大体そんなことを言いたいのです。
スターウォーズとかも非現実的なアクションをするけど、あれはただ反射神経が良かったり、ちょっと普通の人より身体能力が良かったりするぐらいだから違和感が少ないんじゃないかなー。何事も大袈裟なのはよくないよ。